京都市伏見区にて屋根修理<瓦屋根の棟積み直し>
ご依頼のきっかけと当社からのご提案
築40年の瓦屋根のご住宅にて、漆喰がポロポロ落ちてきているとのことでお問い合わせがございました。
現場に伺い屋根の点検をさせて頂いたところ、漆喰は剥がれ落ちてしまっているほど経年劣化が見受けられました。そちらが原因で棟の瓦もズレてしまっており、このままでは雨漏りや瓦が崩れてしまう恐れがあります。
より耐久性を高めるために棟は補強金物と心木を取り付け、漆喰ではなくハイロールを被せての施工をご提案いたしました。
京都市伏見区にて行った屋根修理のご紹介です。
施工前の様子
こちらは施工前の様子です。
雨漏りすることのないよう、ブルーシートにて一時的に応急処置をさせて頂いておりました。
まずは既存の棟瓦と劣化した漆喰を全て撤去していきます。
▷参考サイト:棟瓦の積み直しとは?棟瓦の積み直しを必要とする3つの要因や工事の流れも
昔ながらの瓦屋根は「土葺き」といった、土を下地材として利用されています。
葺き土には防水性はありませんので、雨水の侵入を守るために
▷多くでは漆喰が施されております。
最近ではより防水性と耐久性のある「南蛮漆喰」を利用するなど、年々土葺きの瓦屋根のご住宅は減ってきております。
既存の漆喰と葺き土が一通り取り除けました。
次に棟の土台を組んでいきます。
▷参考サイト:京都の屋根修理事情は?瓦の下に土葺き?
補強金具・棟心木の取り付け
棟には新しく補強用の金具と棟の芯となる「心木」を取り付けました。
こうすることで棟の耐久性が大きく向上し、瓦のズレを防止することができます。
この心木の上から冠瓦と呼ばれる棟の頂点の瓦を取り付け、瓦と心木をビスで固定します。
漆喰と銅線だけで固定されているよりも遥かに耐久性が向上します。
先ほどの棟下地に乾式面戸シートの「ハイロール」を被せて瓦にしっかりと圧着させます。防水性に優れた粘着式のテープで水にぬれても水がしみたり、剥がれたりはしません。以前は葺き土や漆喰を使用して棟を施工していましたが、最近ではこのような乾式シートを使用するようにしております。
漆喰は定期的なメンテナンスが必要ですし、劣化するたびに掃除や修理を行わなければいけません。しかし、乾式シートであれば劣化でポロポロと崩れてしまうこともありませんし、何よりアフターメンテナンスを大幅に減らすことが可能です。
▷参考サイト:瓦ずれの原因や修理方法、失敗しない修理業者の選び方を紹介
後は新しく7寸丸瓦を被せていきます。
7寸丸瓦のような大きな半丸の瓦を被せる方法を、丸伏せ工法ともいいます。熨斗瓦を積むことも無く鬼瓦を使用しないので、費用が削減できるうえに、工期もその分短縮されます。屋根の軽量化にもなるので耐震をお考えの方にもお勧めさせて頂いている工法です。
完工
7寸丸瓦をビスでしっかり固定し、これにて完工です。
ビス頭にはパッキンがついていますので雨水が侵入する心配もございません。
担当者の声
この度は「大村ルーフ」にご依頼頂き誠にありがとうござます。
劣化した漆喰は全て取り除かれ、ズレた棟も元通りに蘇りました。
新しく補強用の金具と心木を取り付けましたので、瓦のズレには相当の耐久力がございます。強風の際でも瓦が飛ばされる心配もございません。
下地には南蛮漆喰などではなく、ハイロールを使用致しましたのでアフターメンテナンスを抑えられています。
棟は屋根で最も重要な箇所だけに、雨漏りの原因になっている場合が多いです。また、屋根の頂部に位置するため台風などで飛散してしまう、といったケースもございます。原因が棟瓦であれば、棟の積み替えで雨漏りが直る場合もございますので、築年数の立った瓦屋根のご住宅や、漆喰の劣化が見られる方は一度ご相談下さい。
点検させて頂いた上で、最適な屋根修理をご提案致します。
大村ルーフは京都にて屋根修理、雨漏り修理を承っております。
現場住所 | 京都市伏見区 |
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施工内容 | 屋根修理<棟の積み直し> |
施工箇所 | 棟全体12m |
工事金額 | 29万円 |